ダイニチのファンヒータの仕組み(FW2501)2017年03月28日 11時01分12秒

20年ほど使っていたダイニチのファンヒータがとうとう逝きそうになった。

エラーはE03で燃料がうまく供給されず、燃焼中に消えそうになりエラー停止してばかり・・・ 原因についてはネット上で沢山公開されているので大方の察しはついているのですが、単に鵜呑みにして分解修理するのもなんなので、その仕組みを良く理解した上で分解整備してみた。

気化器の内部構造は、見た目から判断した構造なので、詳細はダイニチの特許情報を見た方がよいと思います。

制御基板からいろいろ配線がでていますが、こうやって眺めてみると簡素な制御しているんですね。 マイコンは三菱系の8ビットでしょうか・・・、安全性をよく考えていて断線や誤配線(接続)では運転できないようになっています。

分解整備の進行状況については、後ほどまとめます。

その2へつづく(http://hmg.asablo.jp/blog/2017/03/28/8424445

ダイニチファンヒータの気化器取外し(その2)2017年03月28日 16時54分33秒

前回の内部の仕組み調査に続き、さっそく分解整備です。

まずは、気化器の取り外しですが前カバーを開けば結構かんたんに外れます。

①気化器が取り付けられている鉄フレームの2個のネジを外す。

②灯油もどりの銅管、次に燃料ポンプにつながる配管を10mmのレンチで緩めて外す。さたに、電磁弁ソレノイドとヒータ、サーミスタのコネクタを基板からはずす。

③灯油もどしの配管はささっているだけなので引き抜くだけです。鉄のフレームの奥は本体にささって、引っ掛けているだけですので、持ち上げて外す。

コネクタはあとで元に戻せるように写真をとって覚えておきます。

次は、気化器の分解です。

その3に続く(http://hmg.asablo.jp/blog/2017/03/28/8424462

ダイニチファンヒータの気化器分解(その3)2017年03月28日 17時08分01秒

気化器の分解は長い間使用すると手こずるかもしれません。

ますは気化器にとりついている灯油を戻すパイプをレンチで外してから、ソレノイド固定しているプラスのビスを外すと電磁弁のソレノイドとノズルが分離します。

写真ではノズルの右側にOリングで押し込まれているフタをレンチで引っ張って抜きます。 ただ、ささっているだけなので同じ方向に回して緩めようとしてもも無意味です。

中からスプリングと弁(戻し側)が飛び出てきますのでなくさないように!

本来なら噴射側のニードル弁も出てくるのですが、カーボン・スラッジが沢山たまっているとささったままになっています。 分解した気化器も固着したまま取り出せなかったので、ラジオペンチで摘んで無理に矢理引き出しました。

傷が・・・、と思うかもしれませんが、ニードル弁周辺さえ傷つけなければおそらく動作には影響ないでしょう。

その3に続く(http://hmg.asablo.jp/blog/2017/03/28/8424462

ダイニチファンヒータの気化器清掃(その4)2017年03月28日 17時19分14秒

取り出した気化器のニードル弁は想像以上に汚れていてカーボン・スラッジでドロドロです。

抜き出したあとまた戻そうとしても刺さらないくらいです。実際に挿してみましたが、本来噴射口から針が飛び出るはずですが、何もでてこないほど気化器本体側シリンダーもスラッジがたまっているようです。

少なくともニードル弁側だけでも、綺麗に研磨しておけは、弁の挿入/出はスムーズになるだろうと思い、バーナーで焼いてから、紙ヤスリとコンパウンドにピカピカに磨き上げました。

気化器本体側は、うまくクリーニングでいないですが、長い竹串のようなものとクリーナーキャブを使って、シリンダー内部に傷を付けないようにスラッジを削り取る。

ニードルをシリンダーに挿入してみると何とかニードルの先端の針がスムーズに飛びれる様になったのでこれで完了。

気化器と配線を元に戻してテストしてみましたところ、購入時に近いくらいにイッパツ点火&元気よく燃焼するようになりました。

【余談】 実は細工見立て時、コネクタを挿し間違えて試験をし、THオープンのエラーは出ちゃいました。 要は、ファンとヒータのコネクタを挿し間違えてしまって、気化器本体の温度が上がらず&センサーの温度も低いまま・・・笑 定期的にファンがまわるので変だなぁ~と思っていたのは、ヒータを間欠動作していたのでした。 なお、サーミスタは常温では非常に高い抵抗値なのでオープンに近いと認識するようです。