リフローオーブンの自作その後(2) ― 2016年09月21日 12時37分37秒
前回の性能試験http://hmg.asablo.jp/blog/2016/09/08/8175584 では、温度上昇スピードが遅くて使い物にならない状態でした。 これは、ヒーターの発熱量に対して、オーブン(ツインバード製:TS-4118B)の容量が大きすぎるようです。
今回は購入してしまったのでなんとか工夫してますが、リフローオーブンを自作される場合はこのオーブンは選択肢から外した方が良いでしょう。
130℃→230℃までの上昇に約5分とかかり温度プロフィールどころではありません。 そこで、厚さ1mmの断熱シート(ミスミで購入)とポリアミドテープ(俗称:カプトンテープ)で加熱庫から表面に放出される熱を極力少なくなるようにしたところ以下のような感じになり、共晶ハンダ用であれば、なんとか使えそうな感じがでてきました。 そのほか隙間の穴埋めとシートの固定には3Mの耐熱接着剤を使いましたが、乾燥するとボロボロ崩れやすいので使うほどの効果は期待できないかも・・・
因みに処置の前/後では温度上昇はこんな感じに改善されました。
処置前(カバー無し)
190℃台 0.23℃/秒
210℃台 0.18℃/秒
130→220℃ 約5分(230℃までは約6分弱)
処置後(カバー付き)
更に開始前にオーブンを90~110℃まで5分程度余熱をかけてあげています。
190℃台 0.33/秒
210℃台 0.23℃/秒
130℃→220℃ 約4分25秒
思ったほどの改善は見られなかったのが残念ですが、残りはスライダックを使って115Vを供給し加熱時間の短縮をしてみるつもりです。 (ヒーターへのストレスは増えるけど75%程度は短縮できるかな・・・)
あとは、現物でのハンダ状態を確認しながら温度プロフィールの調整をしておこうかと思います。
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