ADCのミスコード2008年06月08日 01時36分33秒

ADC/DA基板をこのところ毎日突っついています。 ADCはアナデバの7482、DAは7541で共に12ビット幅のコンバータです。

評価するのが目的なので、ADCで取り込んだデータをいかに高速でFPGAでDAに転送するだけなのです。

しかし、DAの出力波形を観測すると、汚い発振まじりのサイン波が・・・・ 最初は、DA側のオペアンプの発振だろうといろいろいじってみても変化なし。 それではADC側の入力段か?っとおもって波形を見ると奇麗なサイン波が確認できる。 ADCの入力を見るとノイズ混じりであるがSAR型でサンプル&ホールド回路のスイッチがいつもON/OFFしているのでコレは関係ないだろう・・・

それではDC電圧を注入したら・・・ (実はコレが勘違い&思いこみの始まりでした)

数点ある電圧ポイントで、DAの出力がバタついている・・ それでは、ADCの出力コードはどうなんだろうと、その電圧のときだけ、確かにバタ付きが多い。 コレだ!!とおもいってADCの誤動作だと決めつけてしまったのが運の尽きでした。

こういった誤動作なら、大抵は電源のふらつきが、強力が他の信号線による「かぶり(クロストークともいう)」だろうと徹底的にコンデンサやらシールド、FB挿入、配線強化・・・ すべてやてって見たものの、そでもほとんど効果無し。どれかひとつでも差が出れば足がかり手がかりが掴めるのであるが、梨のつぶてです。

そのほか、SARが動作中(コンパレータ比較動作中)はリード動作などのアクセス、スタート信号の復帰などはアナログ系のかぶりになる可能性があるので、全てそとにズラした。(これも全く効果無し)

ここまで来るともう対策はなささおうなので、試しにFPGAのかかでサイン波データを付くってDAに送ってみたところ・・・ ADCで取得したデータと同じ現象が確認・・・・・

「しまった!」DAのグリッチ対策を忘れている・・・・ DA出力段のOPアンプを使って2次のフィルタを構成して動作させたところかなり改善したのでした。

思いこみによる、発見の遅れの良い例のようなこの一週間なのでした。